実行委員会の要請書

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※実行委員会と各地からの要請書は、9月11日当日の受け取りを経産省
に拒否(「日曜だから」として)されたため、12日午前に10人で経産省本館
11階の大臣官房に赴き、提出しました。

http://2011shinsai.info/node/766 (PDFもあり)

<要請書>

内閣総理大臣 野田佳彦様
経済産業大臣様
原子力・安全保安院長 深野弘行様

  経産省・保安院は原発推進政策を断念し、脱原発に舵を切れ!
  
 新たに発足した野田内閣は、原発再稼動の意思を明確にしています。
鉢呂吉雄経産相(早くも辞任)は、再稼働について、IAEA(国際原子力
機関)による評価を加えることで、地元自治体の納得を得たいと表明して
いました。しかし、IAEAは「国際原子力ムラ」の一角を占める原発推進
機関に過ぎず、安全を委ねるべき信頼性など持ち合わせてはいません。

 言うまでもなく3月11日の東京電力福島第一原発の巨大事故は未だに収
束しておらず、周辺住民に塗炭の苦しみを与えています。今なお海や空を
通じて放射能の拡散は続いています。そして、政府や経産省、原子力安全
・保安院、原子力安全委員会、電力会社などが「やらせ」や「ウソ」など陰湿
な手口を駆使して作り上げてきた「原発安全神話」は完全に崩壊しました。

 原発安全指針は失効し、新指針の策定は始まったばかりです。また、福
島第一原発事故の原因究明も緒についたばかりです。事故収束の展望は
未だ見えておらず、政府と自治体の無策と怠慢によって、今なお子どもたち
をはじめとする多くの人々が高濃度汚染地帯での生活を強いられています。
こうした状況下の原発の運転継続や再稼動は、危険な「無免許運転」に他
なりません。

 しかし、驚くべきことに8月17日、福島の事故以降初めて、北海道電力
泊原発3号機の「営業運転」が強引に再開されてしまいました。ストレス
テストすら省略され、政府が安全確保の担保として喧伝した安全委員会
による「ダブルチェック」は一切なされませんでした。こうした見え透いた
茶番は、情報開示が不透明なまま各地の原発で実施され始めた、「スト
レステスト」という名のアリバイテストにおいても繰り返されつつあります。

 根本的な問題は、巨大事故を引き起こした張本人である経済産業省や
保安院、安全委員会が組織の抜本的改革すらないまま、旧来の原発推進
政策を事実上踏襲していることにあります。

 保安院や電力会社は、恥知らずにも「緊急安全対策」という名の小手先
の措置のみを行い、6月18日には全ての原発に関する「安全宣言」を出し
てみせました。それに無批判に乗っかり、玄海原発現地に乗り込んで再稼
動に前のめりになった海江田元経産相の責任は重大であるにも関わらず、
反省なき彼が民主党代表選の有力候補にさえなったことに、私たちはこの
国の恐るべき無責任体質を見ます。

 野田新内閣のもとで、事故を引き起こした勢力が息を吹き返しつつある
ことに、私たちは戦慄を覚えています。誰が新経産大臣になろうと、経産
省と保安院が行うべきことは明確です。私たちは以下を要求します。

1.福島第一原発事故の早期収束に民間を含む世界のあらゆる叡智を結集
して取り組むこと。そのために、事故対処態勢を抜本的に組み替えること。

2.予断と憶測を排した事故の徹底的な原因究明を行うこと。そのために
あらゆる関連情報を即刻開示すること。

3.巨大事故を引き起こした最大の責任官庁として、高濃度汚染地帯から
人々を避難させ、雇用や生活を保障し、東電に自力避難者を含むすべての
被災者への公正な賠償を行わせること。

4.「ストレステスト」という名のアリバイテストを中止し、原発の再稼働
に向けたプロセス自体を無期限停止させること。現在運転中の原発も
停止させ、危険な「無免許運転」をやめること。

5.建設中および計画中のすべての原発、高速増殖炉もんじゅ、核燃料再
処理工場、使用済み燃料中間貯蔵施設などへの予算措置を取り止め、建設
と計画を白紙撤回すること。

6.原発輸出に向けたヨルダン、ベトナム、トルコなどとの実務者協議など
を即刻中止し、原発輸出推進政策を白紙撤回すること。

7.人類未曾有の巨大複合原発事故を引き起こした重大な責任を自覚し、
再稼動を断念したうえで来春の全原発停止を受け入れ、すみやかな原発
廃止に向けてあらゆる政策を総動員すること。そのために、新たに発足予
定の「原子力規制庁」の内実を「脱原子力庁」へと抜本改編すること。

2011年9月11日   福島第一原発事故の発生から半年の節目にあたって
                  
       9・11再稼働反対・脱原発!全国アクション実行委員会
     
       [連絡先]東京都文京区関口1-44-3 信生堂ビル2階
            ピープルズ・プラン研究所
            (TEL)03-6424-5748  (FAX)03-6424-5749

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